フリースクールとは?

平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果では「不登校」は次のように定義されています。

年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒のうち、何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし,「病気」や「経済的理由」による者を除く。)をいう。

フリースクールについて文部科学省のサイトでは次のように説明されています。

一般に、不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設を言います。

近年、不登校状態にある児童の数が増加傾向にあるので国としても「学校に戻す」ことをゴールとせず、「個々の不登校児童生徒の状況に応じた必要な支援が行われるようにすること」が法律で定められています。

しかし、フリースクールの意義は「不登校になってしまったから行く」という消極的な意義だけではありません。NPO法人全国フリースクールネットワークさんが以下の動画で解説してくださっていますが、要点を取り上げると次の点が特徴として上げられると思います。


▼フリースクールの特徴

1、子どもたち自身の興味関心に合わせてカリキュラムが作られている

2、子どもたちが学校運営に当事者として参画できる

3、子どもたちだけでなく、地域や保護者、スタッフが共に支え合い運営している

子ども時代の ”余白” の価値

すでに述べてきたような価値がフリースクールにはありますが、私たちはそれに加えて”余白”がもつ価値についてお伝えしたいと思います。

学校のカリキュラムは『一人一人の子ども』に合わせたものではなく、『全ての子ども』の学ぶ権利を保証するためのものです。だからどうしても集団で一斉に授業をするスタイルになるし、「できる子」と「できない子」に分かれていきます。

そして、その学校生活を基準にして、塾や習い事のスケジュールが組まれ、子どもたちにたくさんのことが「教育」されます。ではそこでカリキュラムを『一人一人の子ども』に合わせたものとして作ることにはどんな可能性があるでしょうか?

▼フリースクールで生じる変化

1、学校の問題を解く  → 自分の興味関心に合わせて問題を設定する
2、一斉授業      → 個々の関心に合わせた学びの場づくり
3、たくさん身に着ける → たくさん試してみる

フリースクールでは基本的に決まったカリキュラムはないので”余白”があります。その”余白”は自分自身が興味関心を見つけるためには必要な時間です。ところが、このような”余白”は学校では与えられず基本的にはなんらかの授業が時間を占めることになります。もちろん、授業があることで子どもたちの興味関心が明らかになることはありますが、集団での生活が苦手な子どもたちにとってはそれも難しいでしょう。

また、学校に行くことに疑問を持つ子どもたちはたくさんいます。そして、学校で学ぶ内容に疑問を持つ子どもたちもたくさんいます。しかし、それらの問いに自分自身で答えを出すまで待ってくれる”余白”もあまりありません。自分の頭で考えたり、心で感じたりする”余白”の中に自分自身の学びたいことが見えてくるのではないでしょうか?

だからこそ、私たちは子どもたちがたくさんの情報を取り込む前に、頭や心のアンテナを磨く”余白”の時間も大切にしながらフリースクールを運営していきたいと思います。