「NPO法人ここ」さんのフリースクールにお邪魔してきた。- 前編 -

大きな道路を通り、商店が立ち並ぶ街並みを通り抜けると「フリースクールここ」という看板が見えてくる。

元々は喫茶店だったそうで、外観もどことなく親しみやすさを感じる。

入ってみるとビデオ通話アプリ「zoom」を通じて、子どもたちにオンライン授業をしていた。コロナのための特別な配慮でもある。大きなスクリーンに子どもたちの顔が映し出され、室内でも何人かの子どもたちが勉強をしていた。

現在、豊中市でフリースクール「自由な学校 ころころ」を立ち上げるにあたり、様々なフリースクールの見学や訪問をしている。

今回は代表の三科さんがスーツ姿で出迎えてくださり、色々なお話を伺った。

目次
三科さんと「NPO法人ここ」
立ち上げまでのいくつもの扉とその鍵

三科さんと「NPO法人ここ」

実は「自由な学校 ころころ」の運営母体である僕たち「NPO法人Gift」は「NPO法人ここ」さんと「初めまして」ではない。以前、資金調達のお手伝いをしようと色々と打ち合わせをさせていただいていた経緯があり、3年ほど前の印象を僕は持っていた。

当時は1拠点で活動されていたが、そこから様々な改革を重ねられて、現在は2拠点で活動をされている。

当時からの変化について尋ねると…

「僕たちは腹を括っただけなんですよ。あとは周りの人にほんまに恵まれ過ぎていました。」

と三科さんは語った。その姿を見て感じたのはこの仕事への誇りと力強さだった。

そして、何より、この場所、この方には人を安心させる空気感がある。

事業の性質上、「安心して信頼できる」と周りの人が感じなければ、例え、困難な状態にある子どもたちを知っていても、その情報が提供されることはない。

「この人ならなんとかしてくれるかもしれない」そんな信頼感があるからこそ、「フリースクールここ」は確実に独自にポジションをつくりあげているように見えた。

立ち上げまでのいくつもの扉とその鍵

上述した通り、三科さんのお話を伺っていると浮かび上がってくるのは、その「信頼」という鍵があることで開く扉がいくつもあることだ。

保護者の方、学校の先生、教育委員会の方、福祉職の方…

要するに関係する人々に信頼してもらうことで様々な人の繋がりから機会が訪れるということだった。

例えば、SSW(スクールソーシャルワーカー)の方と知り合ったというお話があり、どうやって出会ったのか尋ねると、「今はスタッフとなっているメンバーの知り合いが勤めていた」ということだった。

いつも「公式」なルートで進むのではなく、そのような人それぞれが持つ、生の人間関係の中から機会が訪れることもある。

また、学校の先生に対しては「何回も足を運んで、またきよったわこいつと思われてたこともあると思います。」と三科さんは話されていた。

「信頼」が鍵とはいえ、その鍵の形はいつも同じではない。どういう形でつながり、信頼を築くのかは現場で積み重ねられたものを抜きにしては語れないということだろうと感じた。

そんな風に会話が展開される中でふと聞いてみたくなったことがあった。

10年以上、不登校の子どもたちと関わり続けた今、三科さんの目には何が映るのだろうか?

どんな課題意識を持って、あるいはビジョンを持って活動に取り組まれているのか?

そんな率直な疑問を三科さんにぶつけてみた。

後編に続く。

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自由な学校 ころころ 豊中市のフリースクール

「自由な学校 ころころ」は豊中市(曽根、服部天神)にある、小学生~中学生までを対象としたフリースクールです。不登校や生きづらさを抱えた子どもたちが、その繊細な感受性を大切できる場所を目指しています。北摂、大阪市を中心に、お困りのご本人・親御様のご相談も承っています。まずはお気軽にご相談ください。不登校支援、引きこもり支援など支援機関の連携も歓迎しています。

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