学ぶ先生と教える生徒
「全然できてへんやん」
ご本人の言葉が僕に刺さる。この写真はまさにのみの使い方を教わっているところだ。こういう言葉は大抵、大人から子供に向けられることの方が多いような気がする。でも、ここ、ころころではそういうことではない(決して)。
「ほんまに。子どもに大人が教えられとったらあかんで。」とご本人がつぶやく。
ごめんごめんと受けつつ、「大人になってもわからんことってあるんやで。」と伝えてみる。なんとも言えない微妙な表情をしていたけど、やっぱり先生や大人が正しいことを知っているとどこかで考えているのかもしれない。
それでも、どこで習って来たのか、ご本人ののみの使い方はなかなかのもので(素人目には)、徐々に作品が仕上がって来ている。僕自身が学びながら、一緒にチャレンジをしている。僕が彼から教わる姿勢を崩さないでいると、批判的だった態度は徐々にではあるけど、どこか、自信ありげな、誇らしげなものに変わって来た気がする。
君はすごいんだよと少しは伝えられたのかもしれない。
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