話せてよかったと思える場所を届けたい
2020年10月17日
第3回目となるころころの親の会、通称「ファミコロ」を実施した。今回は初めてご参加の方が2名お越しになった。このお二人、なんと申し込みのタイミングが2時間差。なんということでしょう。
ほぼ同じタイミングで測ったかのように申し込んでこられたこのお二人は出会って、お話を開始して、お互いに似た境遇にあったようでどちらの話にも耳を傾け、双方ともに、うんうんうんうんと共感の嵐だった。
そして、その光景を見ながら僕の心に浮かぶのは、「どうしてこんなに苦しまないといけないのだろう?」という悲しみにも似た感情だった。
「うちの子どもは不登校なんです」
そう伝えることのハードルの高さがある。
子どもは学校に行くもの。学校にいけない子供がいるのは親の努力不足と言わんばかりに冷たく感じる周りの視線。行き着くのは自分自身への繰り返される自己批判。辛い、苦しい。そう言ったらおしまい。誰に言えるでもなく胸中に渦巻く取り止めのない思念の数々に頭を抱えて沈黙を守る。
周りの人はそのことに気づくだろうか。そのことに気づいていながら、どうしようもないことへの憤懣を当事者にぶつけてしまうのだろうか。
僕たちが作る親の会では「うちの子は不登校で…。」と言うことを責めたり、同情したりするのではなく、ちゃんと受け止めていきたい。もっと言えば、保護者の方同士がつながって受け止めあえる関係性になってほしい。
その願いが通じたのか、この日、新たにお越しいただいたお二人はとても率直に話してくださった。僕たちはそのことがうれしかった。きっとお二人にとっても嬉しい時間だったと思う。
次回、誰がやってくるだろうか。
このブログを書きながら、僕たちは楽しみに待っている。
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