恥ずかしがるのをやめてみる
「ぐああああああ、やめてくれぇぇ。ごふぁ。」
ケラケラとご本人が笑っている。なるほど、うまく行ったようだ。今日はモササウルス(写真のやつ)が海底から船を攻撃し、乗組員である考古学研究者が食われるシーンの撮影だった。
なぜか、スリラー映画調になる彼の作風はハリウッド映画が元になっているようだ。
僕たちは「言って。はい。」とセリフを伝えられ、演者たちの動きに合わせてセリフを言っている。これが様々なリクエストがあり、時に僕は女の人の声も出す。
そして、今日、僕は考古学者として死んだ。
モササウルスに下半身を食べられながら海の中に引きずられていくのだけど、最初は恥ずかしくて合わせている程度だったけど、やっているうちになんとなくやる気になってきたので、少し大きな声を出してみた。
「ぐああああああ、やめてくれぇぇ。ごふぁ」
本人大爆笑。なんとなく期待を超えられた感じがする。そして、僕も楽しい。恥ずかしがって何もやらないよりも果敢にチャレンジしてみることはある種の快感があるのかもしれない。
引き続き、素敵な作品作りを目指して頑張っていきたい。
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