あなたの子育ては間違いなんかじゃない
先日、ころころの親の会を実施した。毎回、多くの学びのある機会で、とても多くのものを受け取っている。先日の会もとても深い対話の時間となった。この場に訪れてくださった保護者の皆さんの対話でもある一方、ご自身の中にある声と向き合う貴い時間にもなっているようだった。印象的だったのはこんなフレーズだった。
「あの時、私が悪かったから不登校になったんじゃないかって考えてしまうんです。」
若干、発言内容は変えてあるけど、こんな趣旨の発言だった。「こどもが不登校になった」という経験を持っていないとしても、きっと誰しもこういう後悔ややるせない気持ちって経験してきていると思う。もちろん、僕にもある。
僕自身はあなたの子育てを見たことがない。そして、仮にそれを見ていたとしてもその良し悪しを判断する権利なんてない。それは子どもを育てたことがないという経験的な話ではなく、また、教育に携わった経験が短いからとかっていう理由でもない。人間関係に正解なんてないと思うから、子どもと親の直の人間関係に間違いなんてものが存在しないと思っているということだ。実際、不登校になった子どもたちが直面する問題は簡単に特定できない。むしろ、色々な要素が複雑に絡み合っている。
だから、絶対に自分のことを責めなくていい。あなたの関わり方が悪かったから不登校になったわけではない。もっと言えば、学校に行かない選択をすることは今、子どもたちの教育を受ける権利として守られつつある。それでも、あなた自身の中にその罪悪感が渦巻くことはあると思う。学校に通えるように育てられなかったと思うかもしれないし、子どもが学校に行かないことでイライラしてしまう日もあると思う。
そんな時は傷ついた自分に気づいてあげて欲しい。
ほんの少しでいいので、自分自身が悲しんでいる、辛い気持ちでいることを許して欲しい。あなたの痛みを無視して、お子さんを支えることは辛く苦しい道のりになると思う。だから、どうか、その道のりがほんの少しでも軽やかなものになるように、「あぁ、私しんどかったんだなぁ」って気づいてあげてください。
次回の親の会は3/20 16:30です。ほっと一息つける場所として開いています。あなたのご参加、お待ちしています。
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