届け、楽しさ
先日、七輪で五平餅を焼いた。
自画自賛ではあるけど、ころころ史上最も映えていると思っている。きっと写真から美味しそうな感じが届いているでしょう。でも、今回、僕は皆さんに美味しそうな感じを届けたかったのではなく、五平餅発案者のご本人に作る楽しさを味わってもらえないかなぁと思い、チャレンジしてみた。
料理はいつものキッチンで、材料を変えて、同じように作業を行う。確かに悪いことではない。でも、そうする中で子どもたちが何か新しいことに出会えるだろうか。もちろん、材料が変わり、調理方法が変われば、新しいものに出会うはず。しかし、それが何かドキドキするような体験につながるかというと必ずしもそうではないと思う。
普段のプログラムに何か特別強い問題意識があったわけじゃない。でも、ご本人にとって、これが最もいいのだろうかとはいつもぼんやりと頭の片隅にはある。ここは料理教室ではないので、僕らの仕事は料理を教えることじゃない。
じゃあ、僕らの仕事ってなんだろう。
その答えの一つは「新しいものに出会うこと」じゃないかと思っている。知らないとそれをやりたいか判断できないと思う。だから、できる限り、「初めてみた」「初めてやった」という瞬間を作れたらと思っている。七輪で五平餅を焼くと言う瞬間は誰の人生においてもそう多くないことだと思う。
そこにチャレンジできたこと、当日のご本人の様子をみれたことは本当によかった。毎回こんなに派手な活動ができるわけではないけど、こう言う体験の機会も増やしていきたい。
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