【不登校を選んだ「あの子」との対話】
2020, 06, 16
久しぶりに不登校に関するご相談をいただいた。
席についてもらいフリースクールとしてうちがどう言う対応をしているかを説明させてもらってから対話を始めた。色々聞いていくとその子は「学校嫌い」と何度も繰り返した。
「学校何がいやなん?」僕は尋ねた。
その子は答えた。
「全部」
伏し目がちな表情。素っ気なく返された返事。誰が埋めるでもない沈黙。その間隙を埋める必要のない言葉で埋めてみる。
「好きなことはある?」
その子はあるアイドルを答えた。
マスク越し、見えるようで見えない表情。他愛のない話の合間に目尻が下がっているのが見える。
どんな心持ちの中にも豊かな感情があり、その豊かさが花開く場所を創りたいと思えた相談だった。
「うち(ころころ)に来る?」
「連れてこられただけやし」と素っ気なく返された。
次はいつ会えるかわからない。それでもとても楽しい時間だった。
0コメント