フリースクール にれの木さんにお邪魔してきた件 - 後編 -
写真は本物の「にれの木」です。花言葉は感受性だそうで、コンセプトがころころと近く、非常に共感しますね。前回は「学びの入り口」について書かせていただきました。今回はフリースクールの可能性について書いてみたいと思います。(前回の記事はこちら)
▼フリースクールの可能性を開拓していく
「にれの木」の先生は繰り返しある言葉をおっしゃっていました。
「頭が四角いもんですから、こどもたちに教えてもらいながらだんだんと丸くなってきました。」
これはフリースクール運営の考え方についてです。最初の頃は学校に戻れることを意識していたそうです。ところが、その子たち一人ひとりにそもそも学校に行けなくなる事情があります。勉強が苦手だったり、集団が苦手だったり、友人との間にトラブルがあったり…。その様々な事情に触れるうちに「その子らしさを受け入れ、できることを伸ばしていく」という現在の方針に落ち着いたそうです。
そんなお話を聞いている中で勇気づけられた言葉があります。
「私は勉強を教えることが大事だと思っているので勉強を教えていますが、ころころさんがそうなる必要はないと思います。運動を教えてあげられるフリースクールとかがあってもいいと私は思うんです。」
「フリースクールは学校を補完するわけではありませんから、自分たちがどういうこどもたちに、どのように関わり、何を学んでもらいたいのかを大切にしてください。」
僕自身、ここ数ヶ月で立ち上げを考えた経緯もあり、学校との連携の仕方などまだまだわからないことだらけでした。「にれの木」さんのエピソードを聞いているうちにどんなことが起こりうるのか、こどもたちにとって最善の利益とはなんなのかについて考える機会をいただけました。そして、それだけでなく運営の方針についてヒントまでいただけました。
▼終わりに
「ころころ」は繊細で感受性豊かなこどもたちがありのままを表現できる場所にしたいと思っています。そして、そのありのままというのは感情に限らず、スキルやセンスなども含めた存在自体でありたいと思っています。学びの入り口へと誘い、その子の可能性を伸ばしていく「にれの木」さんのお話を参考にしながら、僕たちらしい形でこどもたちの最善の利益となるようなフリースクールをつくっていけたらいいなと思いました。
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